980964 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

CATのアメリカ東海岸留学

CATのアメリカ東海岸留学

米大学卒業は難しくない

古賀さんの学歴詐称のすったもんだで、国会議員の留学歴を洗い直すべきだという
話が出たときに「卒業していなければ経歴に入れられないというなら留学歴を
経歴に入れている議員の5人に4人が経歴詐称
ということになってしまうし、
そもそもアメリカの大学は入るのは簡単でも出るのは難しいわけだから中にいて
勉強していたというだけで意味があるわけで・・・」と言い訳がましいコメントを
していた議員もいたらしい。

一般の留学生の場合でもドロップアウトして日本に逃げ帰っても「アメリカの大学は
厳しいから・・」とか言えば日本の人はけっこう受け入れてしまっているように思う。

このように、日本ではなぜかアメリカの大学は入るのは簡単で出るのが難しいという
イメージが定着しているが、果たして本当にアメリカの大学を卒業するのは
難しいのだろうか? 実はそれは日本の人の迷信だと思う。

自分の経験から言わせてもらえば、(英語という足かせはあるものの)アメリカの
大学が日本の大学に比べて難しかった、大変だったという印象は全くない。
一部の日本の人は「アメリカの大学の方が高度なことを勉強している」と
思っているかもしれないが、そういったことも全くなかった。

それでもアメリカのそれなりの大学から「良い成績で」卒業するのはそれなりに
大変だと思うが、そもそも卒業する「だけ」だったらハードルはそれほど高くない。

アメリカの大学が卒業条件として挙げている最低GPAはたいてい2.0程度である。
ということはオールCか、たとえDを1回とってしまったとしてもBを1回とれば
GPA2.0は維持できる。GPAの詳しい解説でも書いたが、最近の傾向として
Cはクラス内での成績がかなり下位でないと出さない。つまりGPA2.0で
卒業するだけならさほど大変なことではない。

アメリカの大学は日本の大学より勉強させられるから大変に違いない、
というのもアメリカの高等教育の実状を知らない人の迷信だ。
日本とは違うアメリカの教育システムのおかげで、アメリカの学生は大学で
日本の学生より勉強せざるをえない状況に追い込まれている
だけなのだ。

アメリカ大学の平均卒業率が低いから卒業するのが大変なように見えるのも
日本の大学とアメリカの大学の社会的役割の違いからくるトリックだ。
より詳しい事情はリンク先に書いてあるが、アメリカの中位校以下の大学は
アメリカならではの「敗者復活」のチャンスを与えるために、そもそも
大学レベルの教育についていけない可能性がある学生にまで門戸を広げているので、
おのずと卒業率が低くなってしまうという事情があるのだ。

よく日本の大学受験に失敗して(つまり日本の大学レベルの勉強について
いけなかったということ?)敗者復活的にアメリカの大学に入ろうという
留学生がいるが、なまじアメリカの大学に滑り込めたところでそういう人はやはり
ドロップアウトすることが多い。それはあくまでも「アメリカの大学の
レベルが高いから」とか「勉強が難しいから」とかではなく、ただ単に
そういう人は日本であろうがアメリカであろうが「そういった努力が
できなかった」と理解していいと思う。

というわけで、アメリカの大学への留学経験はたとえ卒業していなかった
としても「海外経験あり」ということでプラス評価するのはかまわないが、
「卒業できなかった」という部分はしっかりマイナス評価するように
日本の人も考え方を改める時期が来ているのかもしれない。

留学ネタ ←ブログ内フリーページの留学ネタリンク集。
 各フリーページの簡単な説明つき。


ブログHOMEに戻る

ASPアクセス解析


© Rakuten Group, Inc.